第13回湯の湖・湯川調査研究推進協議会に参加してきました。
まず報告ですが、裸地化した場所の保護と湯川のエントリー箇所を明確にする杭とロープの施工が来月行われることが決定しました。
工事は全内漁連が行いますが、釣り人の立ち合いも可能だそうです。立ち合いというより手伝いを望んでいるといったほうが正しいかもしれません。
大切なエントリー箇所の設定ですので、平日の施工になるかもしれませんが時間の取れる方は是非ご参加をお願いいたします。日程が決まり次第連絡が入る予定です。
今回ここまでの経緯も書きますので、少し長くなりますがお付き合いください。
2010年3月に突然湯川の禁漁区域拡大が全内漁連のHPで告知されました。
この禁漁騒ぎと告知には、関係各省内でいくつかのフライングがあった模様で私たちが行った署名活動の名簿提出前にこの禁漁案は白紙撤回されることになりました。
元通りの釣りができることでこの騒動を終息させるのではなく、国立公園特別保護区であり、またラムサール条約登録地である湯川の釣りを、環境に配慮した釣り場にしたく交渉を重ねてきました。
その中で観光客(ハイカーを含む)や釣り人による裸地化した場所の復旧が大事ということで2010年11月に環境省1名、パークボランティア1名、日光自然博物館2名、環境省OBで現ガイド業の方1名、水産庁2名、水研3名、全内2名、釣り人が3名参加し現地調査とエントリーポイントをGPSを使い地図にマーキングしました。
本来なら、翌年解禁までに保護ロープの施工が行われる予定でしたが、翌年の東日本大震災の影響でそれどころではなくなり、その後関係各省各位の人事異動もありなかなか進みませんでした。
湯川は一般の川とは異なり、独立行政法人中央水産研究所(内水面研究部)の利用する研究水面と して農林水産省が行政財産(試験研究水面)として管理しています。また戦場ヶ原一帯は林野庁が管理し木道は林野庁から環境省が借り受けて管理しています。このため木道から降りて湯川にエントリーする通路を設けるには、その部分を誰が管理するかということになりなかなか進展しませんでした。
交渉を始めてから4年目、何とかまた一歩が進むことができました。
20世紀最後年から始まった仲間との運動も、ニジマスの放流取りやめ、C&R実施とゆっくりですが成果を出しています。
グラバーから始まった湯川のブルックの歴史も、112年になります。
私たち世代が次の100年へ繋げなくてはなりません。
※3枚の画像は、2010年11月の調査時のものです。
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