今年もまた素晴らしい一年だった。多くの出会いがあった。ネットでの新しい出会、ネットを飛び出し実際にお会いした人、ネット以外でも多くの出会いがあった。また寂しい事だが幾つかの別れがあった。この別れは私にはそれまでの何気ない記憶が、輝いた思い出に変えてくれた別れでもあった。相変わらず生活は仕事に追われる程忙しいのに、我家の財政は楽にはなってくれない。でも不思議な今のこの充実は何なのだろうか。
今私の目に見えるものは、全てが輝いて見える。悩みが無くなった訳ではない、それどころか今は心の中に新しい悩みが出来てしまっている。でもこの新しい悩みは、このような悩みをする事自体が自分でも驚きであり、感動の出来事だった。私の心の一部は今現在の私ではなく、時をさかのぼり恐れるものは何も無い、自分に無限の可能性があると信じていたあの時代に戻ってしまったようだ。このようなハイテンションの状態がいつまで続くわけもなく、きっとまた現実の厳しさが私を待うけていることだろう。でも私の心の中に青春の欠片が消えずに、か細いながら燃え続けていたことに気付けたのが嬉しい。この小さな火に新たに薪をいれ大きな炎にしようとしても、私にはもう薪が無い。また仮に薪があったとしてもこの薪をくべてしまえば、今年の冬を越せなくなってしまう。
結局私はこのままこの小さな火を見続けることだけにした。やがては消えてしまう小さな火だが、悩みが出来たことが感動となり、私を活性してくれたことを感謝しながら、今しばらくはこの状態を楽しんでゆこう。
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