昨日の休日は今年初めて釣りに出かけた。 ネットで知り合い、今では気のおけない友人になったS氏に誘われとある里川で一日を過ごした。待ち合わせはAM8:00、互いの近況報告をしても直ぐに釣りを始めるわけでもなく彼に朝のコーヒーを入れてもらい話しを続けた。結局川に降りたのは9時になってしまった。
久しぶりの釣り、人の営みが感じられる大好きな里川の風景。透明度の高い清流の冷たさが心地良くなってくる。川辺にはニリン草が咲いていた、少し釣り上がった所で土手にカタクリの花を見つける。「カタクリの里」として観光目的に整備された我家の近所の二ヶ所のカタクリと違い、ここの花には力強さが感じられる。車にカメラを置いてきてしまったので、土手に寝そべってしげしげとカタクリの花を見た。観光化され通路からしか見られないカタクリばかりをここしばらく見てきた私、こんなに間近でみるのは久しぶりのことだ。
コカゲロウが羽化を始め、昼前になりオオクママダラが羽化を始めた。大きな体が重いのか長いテールを下に下げ弱々しく飛びはじめた。ツツトビケラの仲間だろうか、小さなカディスも朝から水面を飛んでいる。フィッシング・プレッシャーが高いのかサイズの良いヤマメ達はライズもせずにじっとしたままだ。でもチャラ瀬では恐いもの知らずのチビッコが時々フライにアタックしてくる。
生命が躍動している里川の中で過ごすうちに、朝は目立ったスーパーのビニール袋や空缶などのゴミも時間が経つにつれ私の心のフィルターがはたらきはじめ見えなくなってきた。私に見えるのは生命の息吹、そして生気。 |