■ 湯川ハングリー&観木(カンツリー)倶楽部

 ブルック放流101年目の2003年、日光鱒釣貧士達が集まり、ある倶楽部設立に動き出した。
 会の名は、湯川ハングリー&観木倶楽部と名付けらた。

 会員の特徴は一目でわかる。
 度重なる釣行費用と分不相応なタックルの購入で、まともな食事もままならず貧相な体形をしている。
 そんなところから、日光鱒釣貧士と呼ばれている。

 最近では、ケーンロッドと呼ばれる竹の釣竿に異様なまでの興味をしめす。
 何時も空腹で湯川で釣りをするところから、湯川ハングリーとつけられたようだ。

 もうひとつの特徴は、この人達は6月が近づくにつれ、ある木が気になって仕方ないようだ。
 その木は、ズミと呼ばれている。
 ケーンロッドに異様な興味を示すように、この鱒釣貧士達はズミの開花状況に一喜一憂している。
 観木(カンツリー)の由来は、どうもこのズミを鑑賞するところから名付いたようだ。

 会員規約や会員総数の情報はまだ不明だが、会則の第一条は入手できた。

 その驚きの第一条
   
 ・会の最終目的は満開のズミの下で腹いっぱいトンキンケーンの竹の子ご飯を食することにある。
  


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